その問いにトラキアは、 「ここで、じっとしてろ」 と言い放った。 「……………は?」 キルトは、 殺意の瞳でトラキアを威嚇した。 「───…俺は、いやだ」 トラキアは、照れくさそうに呟いた。 「何が?」 キルトは、イライラとした口調で言った。 「王子を失いたくないんだ」 ………………。 そのセリフにキルトは、 鳥肌を立てながら 訝しげにトラキアを見た。 「なんだ、いきなり…」