「メイドの後を追ってジェオルドも行ってしまった──…、それは嘘だ」
────…嘘?
なら、真実は───…?
「ソフィか、メイドか、ジェオルドの誰かが襲われている」
トラキアは、酷く残酷な事を口にした。
ソフィが───…?
「───…っ!」
ガシャン───…ッ!!
キルトは、勢いよく
鉄格子にしがみついて
「───…なら、どうして」
トラキアは、苦痛に歪むキルトを
冷たく見ていた。
「どうして、気づいていたのに。あの女を問い詰めなかった……!!」
───…ソフィが、
血を流しているかもしれないのに─…っ!

