──…ここか、
キルト一行は、
ボロくさい建物の前にいた。
「本当に、あいつがこんなところにいるのか?いくらなんでも…」
と、キルトは眉をしかめて言った。
「あぁ、ここで間違いない」
トラキアは、そう言ってから
ひらりと馬から降り着地し
軽い足取りで酒屋のドアを開いた。
と、キルト一行に
まず最初に伝わってきたのは..
───…さ、酒くさっ
キルトは、思わず鼻をつまんだ。
トラキアとデカルトは、その臭いに慣れているで何食わぬ顔をしていた。
トラキアは、ずかずかと店の中に入り込み
「イノーっ!いるかー?」
と声を張り上げた。

