スアレスは、少女に疑いの眼を向けた。 しかし、 「ふふっ…」 と嬉しそうに笑う少女に スアレスは、何も言えなくなった。 「──…でも、姫様。本当によろしいのですか?」 「何がかしら?」 「いつか、姫様が結婚した時に。私が男だと知られたらヤキモチを妬かれますよ?」 ───…そこから、 夫婦仲が悪くなるかもしれない─… 私の父と母のように─… しかし、私のそんな考えをよそに 姫様は、ふふんと笑って 「私は、結婚なんてしないわ」 と言った。