「んじゃ、走るか」
「は・・・?ほぅぁぇ!?」
先輩はいきなり腕を引っ張って走った。
「ちょ!!先輩ッ!!」
「何?疲れた?」
「違ッ・・・・」
こんな早く帰ったら
心の準備
できないんです。
少しでも遅い方が
私には・・・・。
「俺は、お前のこと壊さない」
「え・・・・?」
「お前が一番大切。だから、痛い時、痛いって言って」
走りながらそんな感動するようなこと言わないで。
優しさが胸に染みる。
「あ、俺ン家ね。ここ」
「へ?」
なななな!!!
先輩の家
こんな大豪邸だったの!!!
前に付き合っていた頃は1回も来てない。

