私はそれから愛内先輩と付き合うようになった。


私はそれで幸せだったし、


カエデちゃんだって何も言わなくなった。


むしろ、私を無視しているように見えた。



「藍音?」


「何ですか?先輩」



放課後、私は先輩と一緒に帰った。



「このあとさ・・・俺ン家来れる?」


「えッ・・・まぁ、親遅いですし、平気ですが?」


「そう・・・ありがと」



え?


これ、もしかして


そういうこと!????


わたわわ・・・・


今日、先輩と寝ちゃうの!?


心の準備がッ・・・・。


何か、顔が赤くなってる気がする。



「顔・・・赤いけど?(笑)」


「ぇッ・・・」



やっぱり。


何か・・・私の手を握っている強さが


凄く優しく感じる。