藤原が時折見せる寂しそうな目の理由がなんとなく分かったような気がした。 こうして、あたしと寝てても1番は奥さんなんだよね。 まぁ…藤原の1番になりたい訳じゃないんだけど。 「お金は??」 「それなりにね。」 曖昧に答えたことがそれ以上聞かないで欲しいと言いたげだということは察した。 それなりの金額…。 いくら社長とはいえ安い値だとは思えない。