私はいつの間にか寝ていた。 「ごめ・・・。私、寝てたんだ」 「いいよ。大丈夫?」 「ん・・・、ちょっと眠いけど・・・大丈夫」 「そっか。もう着いたから」 私は眠い目を擦りながら外に出た。 「えっ!!ここ・・・外国っ!?」 「・・・プッ。ここ、俺ん家」 「佐奈おもしろーい」 「すっごいすっごい!!」 「いいから、中入ろ」 「うんっ!!」 「おう」 まだ私は知らなかった。 宏哉くんの家に入ろうとしている私の姿をあの子が見ていたなんて・・・。