宏哉くんはそういい、私の髪の毛をそっとやさしく触った。 「と・・・取れた取れた?」 私はおずおずしながら聞いた。 「うん。・・・プッ。反応おもしろい」 「わっ・・・笑うな!!」 私は宏哉くんのお腹をポコッと軽くパンチした。 「ごめんって」 ぎゅ・・・ そう言って私の手首を掴んできた。 「ちょ・・・離しっ・・・」 「ひーろーやっ!!だめだめっ!!!佐奈は和哉のモノだよ!!」 そう良哉くんが言って、宏哉くんは観念したのか手を離した。 「はいはいはーい。ごめんね、佐奈ちゃん」