「ったく・・・。またそんな可愛くない口の利き方して」 (どーせ可愛くないし) 「黙っとけ、へなちょこ野朗」 「んなっ!佐奈ちゃん。一応君より力はあると・・・」 「はぁ・・・。だったらなに?」 「いや。なんでもないっす。すいません」 「わかればいーんだよっ」 「さてっ、夜も遅いし・・・。そろそろ帰りな」 「はいはい。言われなくても帰るよバーカ」 「じゃね~」 「ばいばい」 私は自分の家に帰るため、奏兄ちゃんの家を出た。 「ふぅっ。今日も涼しいなぁ」