極悪非道の俺様野郎




(はぁ!?こいつっ・・・。やべ。まじ好きんなった)





顔が熱いのがバカな俺でもわかる。



鼓動が激しい。





「はっ!?お前、なに真に受けてんの!?」






「はぁ!?アンタが言えっていったんじゃんか!!」




素直になれない俺は、逆に佐奈の反感を買ってしまった。





「俺はどっちでもよかったし」






(いいこと考えたー♪)



「あ。そうだ」



「っん?どうした?」



俺は椅子に座った佐奈を俺の元に呼び出した。



「佐奈、こっち来い」






「なに?何か用?」




グイッ



俺は佐奈の腕を引っ張った。