時刻はもう8時。



私は未だに和哉を信じて待っている。






「和哉・・・遅いなぁ・・・」





もう帰ろうかな・・・と思った時だった。





目の前に、和哉の姿があった。





「和哉っ!!」





「・・・っ佐奈!!」




和哉は全速力でこっちに向かって来て、私を抱き締めた。






「和哉っ・・・。遅いよぉ・・・」





「わりぃ・・・。いろいろ、あってな」




「和哉の事、信じてよかった・・・」