「あ、携帯」





携帯を見ると、メールが1件。




「え、誰?」



相手は和哉からだった。





「え・・・かず、や・・・」





私は高鳴る心臓を抑え、メールを見た。






【佐奈、おはよ。昨日は・・・その、ごめんな。俺、「佐奈の事、好きじゃない」なんて嘘だから。話したい。だから、今日の昼休みに屋上に来てくれねぇ?待ってる】





「・・・っ!!」




私は嬉しさで涙が零れた。






「和哉の・・・ばっかやろーっ!!」




そう言って私は学校へ行った。