宏哉くんが立ち止まり、私を真剣な目で見てきた。




「どしたの?」




「俺、佐奈ちゃんの事好きなんだけど・・・」




「えっ・・・」




「もし、さ。もし、和哉と無理だったら俺と付き合って」




「でもっ・・・。多分、和哉の事忘れられないし、そーゆー曖昧な気持ちで宏哉くんとは付き合えないかもしれないし、それに宏哉くんを傷付けてしまうかもしれない・・・」




「それでも、いいよ」







「・・・っ」





「佐奈ちゃんが、いいなら。俺はいいよ」




「宏哉くっ・・・」






「じゃあ、俺こっちだから」





「うん。また明日、ね」





「ん。また明日」