「和哉は、佐奈と別れてよかったと思ってる?」
「俺は・・・んな事、思ってねぇけど。自分の幸せより、佐奈の幸せを願った方がいいと思ったから、別れた」
「和哉はそーやって言うけど。佐奈ちゃん、今幸せじゃないよ」
「でも、きっと俺よりいい男見つけて幸せになる」
「佐奈ちゃんに取っては、お前が1番いい男だったらどうする?」
「・・・っ」
俺は唇を噛み締めた。
「もう1度、佐奈ちゃんと話し合ったら?」
「でも・・・」
「じゃないと、佐奈ちゃんの事もらうよ?」
ガッ
俺はその言葉に頭にきて、宏哉をソファに押し倒した。

