和哉は肩で息を必死にしながら今の現場を飲み込めずにいる。



「かずっ・・・やぁ・・・」





「佐奈・・・」





「あ~、もしかしてこいつが君の彼氏の和哉くん?」





「そうだけど、なに?」




「べっつに~♪」





「佐奈に何した。言ってみろ」




「別に何にもしてないよ♪ねぇ?佐奈ちゃん☆」




私はビクッと身体を反応し、首を上下した。




「ほらぁ。和哉くんさぁ・・・、勘違いしすぎ♪」




その男はいかにも和哉にケンカを売っている。






「てめぇ・・・。ケンカ売ってんの?」



「あ?だったらなんだよ」





「あ?やんのかてめぇ」