私の上には未だに男がいる。 「やめてぇ!!・・・和哉ぁ!!」 私は叫べるだけ叫んだ。 (もう・・・声が出ないっ・・・。ごめんね・・・?もう限界かもしれない) そう私が思った時だった。 「佐奈っ!!佐奈っ!!」 愛しい人の声が、私の耳に入った。 「・・・っや!!和哉っ!!」 私は残りの力を振り絞り、愛しい人の名前を叫んだ。 「佐奈っ!!佐奈ぁっ!!」 ガチャッ 私の部屋のドアがいきおいよく開いた。