闇夜の数だけエゴはある

無敗にして純潔。

梓はそこを最も強調して言葉にした。

それは僕にとって一番価値のある部分。

そうであるからこそ、僕は杖縁梓を陵辱したかった。

蹂躙したかった。

『エゴ』を満たすに足る存在だと認識していた。

なのに。

「お生憎様」

彼女は不敵に笑った。

「無敗も純潔も、既に売却済みよ」

「な…」

その言葉に愕然とした。

穢されぬ領域だからこそ欲望で汚したかった。

無垢なる存在だからこそ、無惨に蹂躙したかった。

僕の中で、杖縁梓の価値が音を立てて崩壊していく…。