傀儡となったしとねに私は命じる。

「しとね、自害なさい」

生憎と狗は間に合っている。

そして堕蓮持ちも二人は必要ない。

何より、この女はいけすかない。

この女を出碧の配下に加える事は、やがて組織の破綻に繋がるような気がした。

「私の見ているこの場で、自らの命を絶ちなさい」

「はい…」

これほどの命令に対しても、しとねは躊躇すらせずに従う。

『旋』を放ち、鎌鼬すら発生させるその手で。

「!!!!!!!」