「徹底抗戦」

突然。

しとねはそう告げた。

その言葉に緊張が走る。

「ぶっちゃけるとね、儚」

煙管を一度吹かして、しとねは笑う。

「私は楽園の掌握なんて興味はないのさ」

「え?」

耳を疑う。

「ならば貴女は何の為に闘争に身を委ねているんですか?」

「それさ」

彼女は煙管で私を指す。

「さっきの発言…『何の為に』だけ取っ払いな。それが答えだ」

「……!!!!」

私は震えた。

そして、この女の本性を見誤っていた事に気づく。

こいつは、この女は…!