緑は私に背を向け、体育館へ歩いていった。


「………ふんッッ…イチャイチャしちゃって憎たらしい…」

「…羨ましいんでしょ?アンタ緑の事好きなの?」

「貴女に答えるまでも無いわよっ!」

「あっそ、…もう私に用事無いでしょ?」

私はフゥとため息を漏らしながら背を向く。

「無いわよ……っ」

坂本さんはフイッと後ろをむき、横目で私を睨んだ。


睨むなよ……
やっぱ横目上手いなぁ。

あはははは……







9時………







「やばっ!朝会行かないと、織姫ちゃんに叱られるッッ!」



私は緑に続き体育館へ向かった。





――――――
――…




『でわ、これからの生徒会の方針について“茶江島くん”が話します。』


フゥ……
良かった間に合ったぁ~


『……』


って緑無言かよっ!
大丈夫?台詞憶えてる?


『え~……』





ザワッ────





緑が声を出したと同時に生徒達が騒ついた。



「会長が話すんじゃねーのかー!?」

「絶対会長を認めない!!!」

「「そーだそーだぁ!!!」」



………


なんだよコレ?
はっきり言ってイジメと対等発言じゃね?
緑、可哀想←人事orz



『………黙れ…』



ちょっと緑、キレて来た……
やばいね(笑)





『そんなに文句が有んだったらあそこの“理事長”に言いやがれクソどもが!!』

緑は斜め右にいる理事長に向かって指をさした。




えぇ~!?理事長!?

(理事長)
「えぇ~!?ワタシ!?」


『じゃっ、あとは頼んだ理事長!頼りにしてるぜ!」

緑は理事長にむけて親指をたて、ステージから下りた。


「頼りに……して………る…」

あーあーあーあー!!!
理事長がゆれてる!!

これから思いもよらない暴言を吐かれるかもしれないのに揺れてる!!!