「あの……お名前きいても良いですか?僕、この学校でまだ友達居ないんですよ…」

「あ…はい、是非!檜咲あやめです!宜しく!」

「有り難う」


王子様スマイルを私に向けた王子様=時雨。

私は王子様スマイルでヒットポイントが50下がった。

只今マヒ中………


「え、どぅしたの?」

「貴方が格好良すぎて、見惚れてしまいまして。」


時雨様は顔を赤くした。

それからフゥッっと息を吐き「行こう」と言う。

またこの仕草からも私のヒットポイントは削られた。







「ここが1年A組です。皆いい人ばかりで時雨くんも直ぐ友達出来ますよ!」

←結局〝時雨くん〟になった


「有り難う。そーだといいな。」


時雨くんは少し心細そうな顔をして戸に手を掛けた。

私はそんな顔をみてしまって心がキュンとした。

初めての感覚。
これが人を好きになるって事なのかな?

すると私は時雨くんの頬に手を添えていた。


「時雨くんなら大丈夫だよ。私がついてるからね♪」

こんな気持ちになったの初めて。
なんかフワフワする…

「有り難う……。あやめちゃんって優しいんだね。」

「えへ、私以外にもっと優しい人居ますけど…」

「そうなんだ?」

「はい。いつも何か支えてもらってばかりで…」

「あやめちゃんも優しいよ。」

「……///」


時雨くんは早急の顔とは違い、自信に満ち溢れた顔で教室の引き戸を開けた。


なんか今いい感じじゃなかった?
私、多分時雨くんの事好き!!









だと思う?