さようなら。

あー……

やっぱり

哲のこと考えると

苦しいなぁ……

でもそう簡単に

忘れられるほど

薄っぺらい

恋じゃなかったから。

別れたときには

もう覚悟してた。

……あたしは

いつだって、

本気だったんだから。

どうしてあのとき

別れちゃったの?

同じ問いかけを

あたしに

何度も何度も。

「席に着けー」

自分の席に戻って

ふと、

外を見てみる。

……あぁ、

苦しみの上には

また苦しみがくる。

グランドでは

三年の体育。

哲が走ってた。

見慣れたフォームで

見慣れた後ろ姿。