「あーもう、疲れる。本当に切るわよ。」
「ちょ、待て待て!」
携帯を握る手の親指が、通話終了ボタンに伸びかけた時
その電話越しに、慌てて止める声が聞こえる。
私は軽くため息をつき、手を止めた。
「・・・・・・何よ?」
「や、せっかくこうして電話掛けたんだし、どっか出かけね?」
「はっ?何でそーなんのよ。」
言っている事とは裏腹に、急な誘いにケータイを落としそうになる。
顔が熱い。きっと紅潮しているのだろう。
「いーだろ?どうせ暇なんだろうが。」
「な!!確かに暇だけど」
「じゃ、1時に駅前集合な。」
「――って、おい!勝手に決めないでよ?!
私は行くなんていってないわよ。ちょっと、コラ――ッ!!」
通話口に向かって叫ぶも、それはもう、既に切れた後だった。
+
「ちょ、待て待て!」
携帯を握る手の親指が、通話終了ボタンに伸びかけた時
その電話越しに、慌てて止める声が聞こえる。
私は軽くため息をつき、手を止めた。
「・・・・・・何よ?」
「や、せっかくこうして電話掛けたんだし、どっか出かけね?」
「はっ?何でそーなんのよ。」
言っている事とは裏腹に、急な誘いにケータイを落としそうになる。
顔が熱い。きっと紅潮しているのだろう。
「いーだろ?どうせ暇なんだろうが。」
「な!!確かに暇だけど」
「じゃ、1時に駅前集合な。」
「――って、おい!勝手に決めないでよ?!
私は行くなんていってないわよ。ちょっと、コラ――ッ!!」
通話口に向かって叫ぶも、それはもう、既に切れた後だった。
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