続 それだけ~先生が好き~



ドキドキしすぎて、手汗がやばい。


先生は笑いながら、わざと手を大きくぶらぶらさせたりしてる。



今まで何度か握手とかしたことはあったけど・・・。



こんなに堂々と手をつなぐのはきっと初めて。



ちゃんと恋人同士に見えてるかな。

親子でもおかしくないくらいの年齢差だけど。



そんなことをぐるぐると考えながら、緊張と心臓の音と闘う。




うぅ・・・



これ、耐えられるかな??



嬉しすぎて


今シアワセだよって、叫びたい。








「この色結構よくない?似合う?」




手をつないだまま、ネクタイコーナーを見て回った。


首に合わせては私に似合うかと聞く先生が可愛い。



「それ可愛い色だね!これもきれいだよ」



私は緊張と葛藤しながらも、先生とのデートを楽しもうと必死。


カラフルで春らしいデザインのネクタイがいっぱい。


何本ものネクタイを手に持って迷う先生を、じっと見つめる。



普段見ることが出来なかった先生を見れたみたいで・・・嬉しい。