「お前のことだから、またいろいろ不安になってんじゃね~か?」
そう言ったときの先生の顔が、太陽の光でまぶしかった。
私の思ってること全部当てちゃう先生。
「うん」とだけ答えた私の頭は・・・これからのことでいっぱいになってた。
そりゃ、不安にもなるよね。
新しく全く違うところに通うんだもん。
友達なんて出来るのかなぁ。
かなりと言ってもいいほど私は人見知りしちゃう。
はぁ・・・ってため息をつくと、先生の左手が私の頭にのった。
「やっぱりな。不安だよな・・・。俺もそれはどうしてやることもできないけど、お前なら大丈夫だよ!」
先生は私の頭をいつものように撫でてくれた。
胸が苦しくなるほど、叫びたくなるほど先生が好きだと思った。
好きな人の言ってくれる
『大丈夫だよ』が
どれくらいの力を持っているか、先生は知ってるのかな。
根拠なんていらないもん。
ただ先生がそう思って、言ってくれるだけでいいんだ。
不安どっかいっちゃった。
また戻ってくるかもしれないけど、しばらくは大丈夫だと思えそう。
だって先生の保障つきだから。
きっと大丈夫だね。


