よし、戻ろう。


「おい。」


会場にもどろうとしたら、クソ男こと比奈河 玲に呼び止められた。


「…なんでござんすっか?」

「何その日本語」


それあたしも思った。


「…何?」


「お前、名前なんてゆーの?」


「華、花本マイリーですが」

「マイリー?」


「違う、苺李」

…コウタロウめ。


なぜかコウタロウにやつ当たるあたし。

「お前、学年トップのやつだろ」


このクソ男、
名前言ったのに
お前呼ばわり?
(↑人のこと言えない)


「そうですけど、何か?」

クソ男を睨みつけるあたし。

「……やっぱお前ダサッ」

ぶはっと笑い出したクソ男。




……ちっ


ボスッ


「いてッ…っ」


一発腹を殴ってやった。