「ここだとみなさんが注目なさっているし、あちらのほうがいいじゃない」

右にいる女の子が言った。

右の子は髪をポニーテールにして少し巻いている。


「…注目されていたら話せないような事でも話すんですか?」


3人の顔が笑顔のまま引きつったのがわかった。


「あなたねぇ」

左側の子が今にもキレそう。

左の子は肩ぐらいの髪で、真ん中の子に負けないくらい髪を巻いている。


「光太郎様、この子を借りてもよろしいですよね」


真ん中の子があたしの時とは違い甘ったるい声でコウタロウに言った。