一度もあたしをみてくれなかった。 とても冷たい表情で、あたしの横を通りすぎた玲。 「…なんで…?」 あたしは振り返る。 だけど 玲は振り向いてもくれない。 すたすたと玄関のほうに向かっていくだけ。 「玲!!」 大声で玲の名前を呼ぶ。 ピタリと止まった玲。 少しホッとして玲に近づいた。 ホッとしたのもつかの間で… 「…何?」 そう言って振り返った玲の表情を見て、一瞬にして体が強張った。