こっそり家に帰ってきて車がある敷地を見回す。 実はあたし、勝手な外出は禁止だったりする。 家にあたしがいないって知られたらたぶん大騒ぎだ。 けど、部屋に鍵かけて窓からでてきたし、まだばれてないと思う。 「あ。いた!」 いつもあたしが乗っている車。 その車を綺麗に磨いている人物を見つけ、近寄る。 「どなたですか?」 あたしの気配に気付き、振り返る。