しばらく沈黙が続く。 風で木の枝がかすかに揺れるおとしか聞こえない。 そしてしばらくの沈黙をやぶったのはあたし。 「あたしは…」 「……」 「玲のお父さんが玲に似てたから……だから」 「自惚れていいの?」 あたしの言葉を遮って玲が妖しく笑う。 「…え?」 「つまりそれって、」 あたしに顔を近づける玲。