言い合いをしているお兄ちゃんたち。 落ち込んでいるコウタロウ。 それを黙ってみていたあたしに、玲が話しかけてきた。 「何?」 「熱まだあんだろ。」 ……なんか、やけに優しく感じるのはキノセイ? 熱のせい? そんなことを思っていたら、玲がおでこに手をくっつけてきた。 「まだ熱いし、顔が赤い。」 顔が赤いのは… 熱いのは… 熱のセイ? 「喉、渇いてねぇか?」 それとも… 「…渇いてる。」 君のセイ?