苺夏ちゃんはあたしより一つ上の、高校二年生。

1番歳が近いせいか、小さいころから“苺夏ちゃん”とよんでいるわけなんだけど、あたしは苺夏ちゃんに結構懐いていたりする。


「苺夏ちゃんと一緒に学校行きたい」

はぁーと苺夏ちゃんがため息をついた。

「あんたバカねー。あたしと一緒に行ったらあんたの正体感づいちゃうでしょ」


あ、そっか……


「じゃ、あたしはもう行くから。」


「…いってらっしゃい。」


「あ。あと、ばれるから学校では絶対に話し掛けてこないでね。」


「うぃー」


あたしはしょぼんとして苺夏ちゃんを見送った。