「ってかさ、
あたし9年間ずっと
一人だったんだよ?
やっと高校生になれる
って思ってずっと
楽しみにしてた。
友達も沢山つくるって
思ってたのに……」
「「苺李…」」
「こんなダサい格好、もうやだ…。ありのままの自分でいたいよ。いつもあたしだけ浮いていて、どこに行くにも注目されて……ダサいって言われて…………ちっ」
「まっ苺李…?」
あたしの雰囲気が変わったことを察したのか、翔にぃがたじろいでいる。
「だいたいさぁ、なんなの?写真が出回ってるから何?知名度があがってきてるから何?関係ねぇじゃん。勝手に出回らせとけよ。ってか華城家みんな有名なのに何であたしだけが変装しなきゃなんないのよ!誘拐されたのだってもう10年前の話しだっつの!それにあたし十分強くなっただろーが!!!!」
ボコッ――ピシッ
シ〜ン………