軽く胸が痛んだけど、 “好き” この言葉さえあれば、俺には関係ない。 初めて言ってくれた。 それが嬉しくて。 背中に回した腕に、さらに力を込めた。 「ちょっ、秋本っ!!」 「陽、って呼んでよ。奈々」 少し体を離して、言ってみた。 きっと、「は?なんでわざわざ?」とか、冷たーい返事が返ってくるだろうなぁ… と思いながら返事を待つ。 「………陽…」 ……え。 よ、陽?! よよよ、よーっ!? い、今陽って… 「なんて、わざわざ面倒くさい」 “ズコーっっ” そして、ぐさ…(涙)