か弱い羊と優しい狼



―ウィーーン―


扉が開く


「心っ………!?」




あたしは立ち上がる


「先生……!…心は……!?」


先生は帽子を脱ぐ













「………残念ながら…」





















『なぁ…幸…』


『なぁに?』


『もし手術が成功したらさ
2人で旅行行こう』


『うん!どこがいいかなあ?』


『綺麗な海があるとこ』


『海っ?そっかぁ〜〜!


…あ……あたし泳げない…』


『ぷっ……もしかして
かなづち??』


『笑うな〜〜!!』


『ははっ。なら俺が教えてやるよ』


『え〜〜心泳げるの〜?』


『当たり前!だから
俺が基礎から教えてやるよ』


『ほんとっ?』


『男に二言はなしっ!』


『ぷっ…何それ…(笑)


…じゃあ…約束ねっ?』


『おう。約束な』


















「…………心………」



ねぇ………心…………



…約束……したよね………?





一緒に海行くって



ゆったよね…………?








どうして……………?



また……離れてくの………?



また……あたし


一人ぼっちになっちゃうよ……。





行かないって……


側にいるって……


ずっと一緒だって……







約束したじゃん…………