か弱い羊と優しい狼













何分……たっただろう…


なんども…鈍い音と


苦しそうな声が聞こえた……



あたしはずっと胸の中で心の名前を呼んだ


そのたびに心が小さく呟いた


「……幸…………幸…」


って聞こえてきたような気がした…




















「さーちっ!」

あたしは振り向く

「あっくん!」


………いつか…戻れるかな…?



「見て見て!あっくんと一緒の色!」


なんでも一緒にしたくて


1番近くにいたくて……


誰にもとられたくなくて……


「―あっくん――あっくん―」



何度も呼ぶよ


振り向いてくれまで…


―大好きなあなたの笑顔が見たいから―