「ないに決まってるでしょ?それにあんたたち二人は強制だから。」
柚那が黒い笑みで月をみる。
あ、田代って言うのは柚那の苗字です。
「……。」
あぁなった柚那を止められる人は誰もいない。
「とにかく、イヤとは言わせないから。」
そう言ってこの教室を出て行った。
「んだよ。」
「もう、仕方ないよ。」
「…ったく。今回だけだからな。」
「?」
「そんな格好すんの。二度とさせない。今回は、田代が怖すぎだし
。」
「大丈夫だってば、心配しすぎ。」
「…。」
「月は仮装してるの?」
「いや?別に仮装って言えねぇなこれ。」
「でも、似合ってるね?」
「そりゃあな、元に戻っただけだし。」
「うん。まぁやるからには頑張ろうね?」
「はいはい。」

