~響Side~ 「あ~ぁ、失敗した…。」 俺は一人で呟いた。 月のことは随分前から俺は知っていた。 向こうはあんまり知らねぇと思うけど。 月は俺にとって尊敬できる人だった。 月は昔から何でも出来て要領よくこなす。 そんな月に憧れてた。 月は女を作らなかった。 遊ぶ相手だけ、決して必要以上に関わらない。 契約の相手も作らない。 そんな時に月が人間の世界に行った。 すぐ飽きて戻ってくると思ってたけど、 月は1年以上も人間の世界にいた。