*。俺様な吸血鬼。*



~月Side~


放課後先生に呼ばれた。

かったるいと思いながらも、行かないわけにはいかない。

今は響のこととかあるから、なるべく麗李を

一人にはさせたくない。

契約できるのは一人だけ。

今は俺と契約を交わしてるけど、

新しく契約を交わすと、もともと契約していたやつの

契約は破棄されて、二度と誰とも契約できなくなる。

ホントにこんな体を嫌だと思った。

麗李は初めて心から想える女だから。

絶対に手放したくない。

いろいろ考えてるうちに先生の話が終わっていた。

教室に戻ると、麗李と響がキスをしようと、

契約を交わそうとしていた。


「わりぃ、遅くなった……っておぃ、なにしてんの…?」


俺が来たことによってぎりぎりキスをとめられた。


「あ…。」


麗李は正気に戻ったんだろう。