「え?」


「お前は俺を選ぶだろうし?」


(また…。)


さっきは響がしていた得意げな顔を次は月が見せる。


(ホントにどこから来るんだろう;;)


「まぁ、お前を信用してるってこともあるしな。」


月はズルい。


意地悪なことを言っても最後には

優しい言葉を返してくれるから。


「うん。」


それだけ返事をした。


「やべぇ、学校遅れるぞ。」


「え!?」


「ほら、行くぞ!」


そう言って月が私の手をとって、

学校に向かって走り出した。