麗李がそう言った瞬間俺は箍が切れたように
麗李の血を吸う。
「あぁ!!」
麗李は痛みを感じてるのに抵抗しようとはしない。
「ンぁ。」
麗李から埋めていた牙を離し顔をみると
麗李は一筋の涙を流していた。
「…なんで泣いてんの?」
不安に思いながらも麗李に問いかける。
「…嬉しいから。」
まだ、意識がはっきりとしない中で麗李が答える。
「嬉しい?」
「うん、月は出会ったばっかりのころ私に言ったよね?
キスした相手の、契約を交わしたものの血しか吸えないって。」
「あぁ。」
「だから、私のこと選んでくれてありがとう、って。」
「え?」
普通なら嫌なはずだ、血を吸われるなんて、

