*。俺様な吸血鬼。*




「なんで赤くなってんの?」


意地悪く笑いながら麗李に聞く。


「な、なってないもん!!」


「なってた。」


「なってない!」


「……はいはい。」


これ以上苛めると麗李が怒るからやめておいた。


「~!!」




それからずっと部屋でのんびりして過ごした。


「風が気持ち~。」


麗李が窓を開けて風を浴びている。

その姿がとても綺麗に見えて

思わず見とれてしまっていた。


「なに?」


麗李が不思議そうに俺のほうを向く。


「…いや、別に…。」