「てか、誰もいねぇ。」
「そ、だね…。」
「まぁ、ゆっくり出来るからいいな。」
「うん…。」
お風呂に入ったのはいいもののさっきから緊張してばかり。
「んな、緊張しなくても急に襲ったりしねぇって。」
私の気持ちを察したのか月が話しかけてきた。
「そうだけど…。」
「それとも襲ってほしいわけ?」
月が妖しい笑みを浮かべて私を見下ろす。
「ち、ちがっ!!」
「冗談。」
「もう…。」
意地悪なことを言いながらも優しく笑う月に安心してる自分がいる。
こんな時間がとても幸せなんだと感じることが出来た。
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