「そ、そんな恐れ多い!!」

「慌てすぎー。」


ブンブンと首を横に振った私を、里菜ちゃんは「あはは」と笑いながら見た。


「さっき、何か話してたじゃん?」

「あ、あれはっ!天祢くん、具合悪そうだったから!」

「心配するってことは、友達なんじゃないの?」


里菜ちゃんの言葉に、私は首を傾げた。
私と天祢くんの関係って、何なんだろう。友達なんだろうか。


「……うーん」

「咲?」

「どこからが…。」


やっぱり咲変、とつぶやき、里菜ちゃんは違う場所へ移動してしまった。

どこからが友達なんだろう。
私と天祢くんって友達?
じゃあ私、天使と友達!


「すごーいかも!」

「……なにが?」


そう言って、すとん、と私の隣に座ったのは、加瀬くんだった。


「や、いや!あははっ、なんでもない!」

「作間って変なの。」


変、て言われたの、何回目だろう。
天祢くんに言われて里菜ちゃんに言われて…揚げ句の果てには加瀬くんにまで。


「……あたしって、変なのかな。」

「へ!?」

「いろんな人に、変って言われるんだもん。」


そう言って加瀬くんを見ると、なんだか真剣に悩んでるみたいだった。


「加瀬くん?」

「作間が変なのか、考えてみよ?」