KIZUー記憶―


スカートを少し直し

「グスッ…帰る」と小さな声で
私は和樹に言った。


和樹は何も応えては
くれなかった。


私はベットから立ち上がり
歩こうとした。



しかし足が恐怖でガタガタと
震えてうまく歩けない。



数歩、歩きあとドアまで
少しというとこで
足に力が入らなくなり
その場に座りこんだ。



「グスッ…こんなの嫌だぁ…グスッ」