KIZUー記憶―


早くこの場から離れたくて

急いでベットから体を起こすと
乱れた制服のブラウスの
ボタンを直し出した。


しかし手が震えてうまく
ボタンが留められない


焦れば焦るほど手が震え、
足まで震え出した。


「グスッ…グスッ…」


私の泣き声だけが
虚しく部屋に響く


和樹はベットに座ったまま
下を見て黙ってる


ようやくボタンを
留めることが出来た。