KIZUー記憶―


もし、受け入れたならば
あんな別れ方をしなかったと思う。


そして、こんなにも
記憶に刻まれなかったと思う。



私は間違った選択をしたのかな・・・


怖さを我慢したらよかったのかな・・・




どの“答え”が正解かがわからないまま、
時の流れに身を流されてきた。




ただ、あの日あの時から
私は重い鎧を着るようになった。