「バカみたいでしょ?」 そう、キレイに笑う君に。 痛いくらい心臓が早く動く。 「そいつの名前、覚えているのか?」 乾ききった喉から、押し出すように、言葉を吐き出す。 ちょっと、びっくりした顔で。 でも、はっきりと、その名前を吐き出す唇。 「…っ。」