「ねぇ、葉月ちゃん」 「な、何で私の名前知ってんの」 「だって葉月って呼ばれてるでしょ?」 「だからそれを何で知ってるの!」 「なんでって……聞いてたから?」 こいつ…とぼけてるの? 「やっぱりこの学校の生徒なんだ」 「そうとも言えるような言えないような?」 はぐらかすような笑みにイラつきを覚えた。 「もういい。あんたまともに答える気ないんでしょ」 「ばれちゃいましたか」 …………